バイクネタ

どこかで読んだコピペでした。

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やつは中学3年くらいからグレ始めまわりから相手にされなくなっていた。
俺は幼なじみだし、家も近所で親同士も仲良かったんで普通に付き合ってた。
やつはよくバイクの話を聞かせてくれた。このバイクはここがすげーんだとか、
このバイクは特攻の拓でだれだれが乗ってるやつだとか。
俺ははっきり言ってバイクには興味がなかった。車のほうが好きだったし。
中学生なのに教室でバイク雑誌広げてるようなやつだった。

高校に進学するころ、やつは俗に言う落ちこぼれで、高校は別だった。
俺も高校に行ってからは友達が変わり、やつとの付き合いも薄くなってった。
高校2年のときやつはいきなりバイクに乗ってうちに遊びにきた。
やつが乗ってたのはz400FX。ちょっとやんちゃな感じのバイクだった。
「金無いから中古しか買えなくてな、古いけどちゃんと走るぜ」って言いながら、
後ろに乗せてくれることになった。

俺は親父のメット(親父はスクーター乗ってた)借りてやつの後ろに乗った。
そんときはあぶなっかしくてもう二度とやつの後ろに乗るまいと誓った。
「おまえも単車乗れよ」と言われたが、「そんなアブねーの乗れね」と断った。

それからしばらくして俺は大学進学で上京。やつは高校卒業後就職。
会う機会もめっきり減ってしまった。
ある日、めずらしくやつから電話がかかってきた。
九州へツーリングに行くから途中泊めてほしいということだった。
もちろん断る理由もなく、約束を交わして電話を切った。

数日後、大荷物でやつがz400FXに乗ってやってきた。
色が黒から白に変わってた。
その夜はやつとずっと話しこんだ。いままで走ってきたとこや、出会った人のこととか。
酒を飲みながらずっと話してた。もちろんバイクのことだけではなく、女のこと、昔のこと。

そんでやつはいつか一緒にツーリング行きてぇなと言ってくれた。
それまではバイク嫌いだった俺はやつのツーリングの話を聞いて、ちょっと楽しそうだなと思った。
やつが言うには俺にはZ1-Rが似合うらしい。
そのときはどんなバイクか知らなかった。
翌日、やつはピースサインをして九州に向けて旅立った。

それからやつに会うことはなかった。
やつは九州にたどり着く前に事故って死んだ。
あっけなかった。葬式に出たけど涙もでなかった。俺はわりと落ち着いてた。
それから俺は大学を卒業、就職。日々淡々と生活を送っていた。
バイクは危ないものと思いながら。

ある日俺は車で箱根まで走りに行った。
そのとき信号待ちでz400FXに荷物満載のツーリングライダーを見かけた。
途端、急に涙が出てきた。やつのことを思い出した。
車を路肩に停めて号泣した。

そんで俺は取りつかれたように教習所に通い、大型まで一気に取った。がむしゃらだった。
やつが言ってたZ1-Rを買った。結構高かったので車を売った。
納車されて家の周りを走ってみた。なんか凄く嬉しくて涙がでてきた。
俺がバイクに乗るようになったのはやつがきっかけ。
それからツーリング行ったり、峠行ったり、いっぱい走ってる。

今年の夏には九州まで行こうと思ってる。荷物満載で。
俺に初めてピースサイン送ってくれたやつのために。

以上、どこかで読んだコピペでした。

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